【引越し業者に多い腰の痛み～ぎっくり腰になるリスク～】

こんにちは！

東新町整骨院あまみ院の宮内です。

今回は腰痛についてお話させていただきます。

日頃、重たい荷物を持つ方は是非最後までご拝読ください。

まずは以前、当院に来られた患者さんを例に紹介します。

引越し業者勤務　男性 50代

【当院に来られた経緯】

朝起きると右腰に痛みがあったが、

痛みを我慢して仕事に出かけた。

仕事中も痛みが続き、

痛みに我慢できなくなり、早退。

明日も仕事に行かないといけないため、

急遽来院されました。

仕事の内容は、

基本的に荷物をトラックに積む作業です。

同じ方向に体を捻る動きが多く、

身体を左に捻る検査で痛みが強く出てきます。

人員不足でいち早く仕事に復帰したいのですが、

すぐに治りますでしょうか？

 

こちらの引越し業者の男性についてお話していきます。
まず、腰の痛みの原因となっているのは

腰自体にあるのではなく、

【骨盤、股関節】に原因があります。

 

なぜ骨盤・股関節なのか？

腰を捻ることで痛みが出てくることがポイントです。

この動作は荷物をトラックに積む際に、身体を捻る動作です。

日々、引っ越しの仕事をして

体を左に捻る動作を繰り返すことにより

で同じ筋肉しか使えずに

骨盤や股関節に、ストレスをかけてしまいます。

仕事をしていないときでも

体がこの歪みを覚えている為、

常に身体が雑巾のように捻られ、

ストレス状態を作り出してしまいます。

その骨盤・股関節を改善することで

腰に対するストレス（痛み）が緩和されていきます。

 

【原因となる筋肉】

動作の中でストレスの原因を作っているのは

骨盤を捻るときに使っている【腰方形筋】と呼ばれる筋肉です。

腰方形筋は肋骨と骨盤を繋ぐ筋肉であり、

姿勢を保持したり

骨盤を安定させるために

重要な役割を持っています。

背中側に左右対称に着いており、

その筋肉に左右差が出ることで腰痛を引き起こします。

 

この男性の場合は

同じ動作を繰り返すことで

右側の腰方形筋を酷使したことで柔軟性が低下し、

骨盤に左右差が生まれました。

その左右差が状態が続いたことで

骨盤周りの血流が悪化したことが原因だと考えられます。

本来、

背中には骨が積み重なっており、

腰には腰椎という骨があります。

実は腰椎はほとんど動きません。

体を安定するために特化している関節です！

 

動きに特化した関節は【股関節】であり、

その股関節に柔軟性があることで

体にかかる負担を分散させてくれています。

 

しかし、

分散できるはずの股関節の柔軟性が低下することで

動かなくていい腰椎にまで負担をかけているのです。

結果として、

いきなり痛みとして出てきたのではなく

日常的な動作の繰り返しにより

筋肉にストレスが蓄積されたことで

ある日に限界を超えてしまい、

発生した痛みだということです。

 

【当院で行うこと】

当院では

このように原因となる筋肉を特定します。

患者様のお話を問診で詳しくお伺いすることで

何が痛みを生み出しているのかを考察し

早期に治療できるよう努めております。

それを患者様も理解できるようにご説明します。

 

この男性の場合は、

原因と判明した腰方形筋に対し

手技・鍼灸治療・特殊な電気を駆使することで症状を改善していきます。

そうすると、

骨盤の右回旋というアンバランスをなくし、

骨盤・股関節の動きが良くしていきます。

その過程を身体の筋肉や関節に覚えこます為に、

約1ヶ月半〜2ヶ月程期間をかけます。

その期間でアンバランスな状態に戻らない身体作りしていく為、

自宅でのセルフケアや簡単な指導をご提供します。

上記の男性のような右に骨盤が歪んでいる方は

荷物を持ちあげる際に

あらかじめ左足を半歩前に出すことで歪みを軽減できます。

人間は無意識に

利き足や利き手に

力を入れやすいものです。

なので反対側の足を意識してみてはいかがでしょうか？

身体を捻らずに

できるだけ身体ごと向きを変えるだけでも

軽減できるでしょう。

【他にこの症状が出やすい人】

・工場で働いてる方

(同じ動作を繰り返している)

・野球や、ゴルフなど

一方方向に体を捻る動作を含むスポーツをしている方